2020年6月3日水曜日

シジュウカラ日記

昨日は、庭のシジュウカラにとっては大変な一日だった。

朝から親鳥2羽はひっきりなしに雛の餌やりで飛び回っていた。
親鳥から餌をもらう時の雛の声が巣箱の外によく聞こえていた。
雛の声はか細くて、鈴のような、虫かネズミみたいな。

見間違いでなければ、2度くらい、親が雛に餌を与えた後、雛が巣穴からちょっぴり顔を覗かせているのを見た気がする。
親との見分けもあまり付かないので”多分”…。
巣立ちの時が近づいてくると、よく見られるらしい。
親鳥が2羽とも巣箱から出ていた時、見たように思う。
とうとう写真のタイミングを見つけられず、とても残念。


ここ二日くらい急にスズメが巣箱に興味を持ってしまい、気が付けばスズメのチュンチュンとシジュウカラのけたたましい威嚇の声ばかり庭に響き渡っていた。
スズメは我が物顔で巣箱の前に立ちはだかる。時には2羽かそれ以上で。
シジュウカラは体当たりまでして追い払ったり、強引に巣箱に飛び込んだりしていたが(シジュウカラはスズメより少し小さい)、スズメは何度も何度も来て、ある時とうとう巣箱の中に入ってしまった!
私が慌てて庭に出るとすぐ巣箱から飛び出したが…、
雛が無事だったかどうか心配…。

巣穴の直径を28mmにしていたんだけど、まさかそんな事が…。
どうか、スズメにつつかれて雛が怪我をしたりしていませんように…。

その後も親鳥から餌をもらっている時の雛の鳴き声は聞こえていた。
こちらからは時々スズメを追い払うくらいしか出来ず。
下手すると、シジュウカラも怖がらせてしまうし。
もう巣立ちもまもなくの筈なのに今になってこんな…、とスズメが憎らしく思えてしまう。
普段は可愛らしく思っていたスズメだけれど、何も他の家族を邪魔しなくても。

…とうとう父が、巣穴を少し小さくしようと言って、板を見つけてきたのに新しく丸い穴を作り、
親鳥が巣箱を離れている間に取り付けたが、戻ってきた親鳥が巣穴に入ろうとすると…
入れない。
すごくとまどってる。
おそるおそる首だけ入れて餌をさっと与え、
チ!と一声発して、困ったように飛び立っていく親鳥。

そんな事を2度繰り返し(2度目もオシリでつっかえて入れなかった)
親鳥はかなり神経質になってしまったようなので、
育児放棄されたりしたら悲し過ぎるので、巣穴はもう元のままにする事にした。

それから数十分は親鳥は巣箱から離れてしまっていた。
何が起こったのか分からなくてビックリしてしまったんだろう。
このまま戻ってこなかったらどうしようと思い出した頃、まず1羽が戻ってきて、
そっと巣穴を覗いて、
アレ?今度は入れるや?! とでも言うように、ツピツピツピ!
きっと相方に、 もう入れるよ! と伝えたと思う。
少しすると、もう一羽もやってきて、
はじめはだいぶ怖々だったが、少しずつ安心した様子。

そろそろ、もう夕方。
その後もスズメは相変わらず何度も巣箱にやってきたようだし、
そんな中も雛の世話もあるし、
慎重なシジュウカラにはさぞストレス一杯の一日だっただろうと思う。
可哀想に…。