メルヘンオペラ「ヘンゼルとグレーテル」
ハイライト上演
11/3(水) 15時開演(14時開場) 「人形劇場 徹子のお家」にて →満席となりました
11/7(日) 15時開演(14時開場) 「名取市増田公民館」にて →まだお席がございます。
チケットはチラシ裏面のお問合せ先から、またプレイガイドでもお求めいただけます。
このメンバーでの共演が叶い、とても嬉しいです😊
グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」をご存じの方は多いでしょう。
今回私たちがお届けするのはオペラ版です♪
沢山のシーンの中でも魅力的なシーンを抜粋で演奏しますが、
朗読と音楽のコンビネーションのスタイルにより
作品全体のストーリーの流れをお楽しみいただけます。
【出演者】
朗読:上島奈津子(俳優)
ヘンゼル:鈴木真衣(ソプラノ)
グレーテル:小野綾子(ソプラノ)
父・箒職人のペーター:鈴木集(バリトン)
魔女:宮西一弘(テノール)
ピアノ:堀内由起子(コレペティトア)
☆様々な演奏の舞台で活躍する4人の声楽家が
それぞれの登場人物を生き生きと演じ歌います。
☆俳優の上島奈津子さんの朗読は表情豊かで自在なので
ついつい聴き入ってしまいます。
☆その美しい原語ドイツ語の歌唱と響きも、分かりやすい字幕と映像で
味わっていただけると思います。
☆オーケストラの代わりにピアノ伴奏にて。
☆世界でも大人から子供まで愛されるこのオペラを
身近に感じてお楽しみいただけましたら幸いです。
~ このオペラが作曲されたきっかけ ~
作曲家E.フンパーディンクは妹のA.ヴェッテから「家族で楽しめる音楽劇の為に曲を書いて」と依頼を受けます。台本は妹が原作を元にしながらもかなり新しく書き変えられており、フンパーディンクもそれを気に入ったらしいです。
最初はそのようなきっかけでしたが、作曲家E.フンパーディンクはその後も更にその作品に深く取組み、とうとう劇場用の本格的なオペラが完成したのでした。
童謡を題材としているため「メルヘン・オペラ」と呼ばれ、作品中に散りばめられた懐かしくなるような民謡調のメロディに重厚なハーモニーが織り成すメルヘンの舞台は、今や世界中で幅広い世代に愛され、クリスマスシーズンに最も上演される事の多いオペラの一つです。
~ ドイツでの想い出など ~
私がドイツに住んでいた頃もよく、「子どもの頃に初めて連れていってもらったオペラが『ヘンゼルとグレーテル』だった」という話を聞きました。劇場でコレペティとして働いていた時、クリスマスが近くなると劇場によってはスケジュールに月に何度も「ヘンゼルとグレーテル」公演が予定される事も多く、そのうちの何度かは学校の生徒達の為の日だったり。
・・・今も思い出します。12月、空気が肌に痛い程の寒さの中、中央市場(マルクト)まで続く道にはクリスマス市の屋台がそれぞれ暖かい光を放ち、それがかえって心を温かく包んでくれるようでした。クリスマスのデコレーションやカード、様々なお菓子、キャンドル、手袋、様々な屋台が並ぶ中、家族連れも目立ち、長い事母国を離れていると時に少し淋しくなるような時期でもありました。劇場で公演がある日、ワクワクと期待を胸に沢山の人が劇場に足を運びます。恋人同士や、友人で、家族で、一人で。とてもお洒落に着飾っている人もいれば、大学の帰りにそのままジーパンとリュックでという人もいます。
ところで、あちらのクリスマスムードは日本とは大きく異なり、どちらかと言うと日本のお正月に似ている!と思ったものでした。ドイツではクリスマスやイースターは特に家族で落ち着いて過ごす時間を大事にし、クリスマスにおいてはよく「瞑想的な時間を」お過ごしくださいという呼びかけもされました。(Ich wünsche Ihnen eine besinnliche Weihnachtszeit)まさに、蝋燭の明かりや、身体をポカポカにしてくれるグリューヴァインGlühwein(ホットワイン)の似合う季節💓
オペラ「ヘンゼルとグレーテル」にはお菓子の家が出てきますが、
そこでは、クリスマスの代表的なお菓子の一つであるレープクーヘンLebkuchenなども歌われます。日本ではあまり見られないドイツ特有のお菓子だと思いますが、今ではとっても懐かしいです。。